【タイムリープ・高畑京一郎】絶対に埋もれさせてはいけない名作

10代の時読んで衝撃を受けた、角川のライトノベル

 

タイムリープ

 

95年に発表された、高畑京一郎氏の小説です。

クリス・クロス 混沌の魔王」で第1回電撃ゲーム大賞をの金賞を受賞して

デビューした方ですね。

 

とても古い作品なのでもう読んでいる人はいないかもしれませんが、「クリス

クロス」ももう刷られていないようだし、この「タイムリープ」もkindle

しか出ていないので、このまま消えてほしくない!という思いで紹介させて

頂きます。電撃文庫の名作ですね。

  

 

【あらすじ】

ごく普通の女子高生・翔香は、ある日自分が「昨日の記憶」を喪失していることに

気づく。そして、自分の日記を調べると、昨日の自分が書いたと思われる、見覚えの

ない文章があった。

 

「あなたは今、混乱している。若松君に相談しなさい。最初は冷たい人だと思うかも

しれないけど、彼は頼りになる人だから」

 

学校でも秀才の噂高い若松和彦は、翔香が一種の時間移動現象タイムリープ

陥ったことを突き止め、時間のパズルと格闘していく。

 

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この作品ですが、ネタバレになってしまうのであまり深くは言えないのですよ…。

角川というと、あまり普通の子が読まないイメージがありますが、この作品は

別で、普段、角川作品を読まない層にも非常に読みやすいお話です。おそらく

翔香が「ごく普通の女の子である」という設定がいいんでしょうね。

そして普段本が苦手な子にも良いと思います。非常に緻密なストーリーですが、

文章がとても読みやすく一気に読み進めてしまいます。ラストが気になるので、

途中で読むのをやめる、なんてこともありません。

 

そして、この作品のポイントは若松君がめちゃくちゃかっこいいんですよ。

もう素敵なんです。かっこいい!

とはいえ、この作品、恋愛ものでもなんでもありません。そして、男性作家が

書いたものであるので、そんなことを意識して書いていないと思うのですよ。

なのに、たまらないほどかっこいいのです。

 

 

もう書店では売っていないのが、本当に残念です。

きっと多くの人が衝撃を受けた作品だと思います。そして漫画家や小説家さんに

とっても心の中に、深く刻みこまれた作品であるのは間違いありません。

 

このまま忘れ去られたくないので、世代を超えて読める存在となることを願って

います。

 

 

 

というか角川様、また刷ってください! 

  

 

 

 

www.kaorin0o0.com

 

 

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