中学校図書館で人気の本

この素晴らしい世界に祝福を!」&「Re:ゼロから始める異世界生活

 

 

この素晴らしい世界に祝福を!

 

 

この本です。子供の図書館通信に載ってました。

人気ナンバー1この素晴らしい世界に祝福を!のようです。

 

図書館には複数冊ずつあるようなんですが、いつも借りられていてスカスカ

とのこと。新刊が入った時にはそれはもう借りられないんだとか。

 

どうやらこの本は、本が好きな子もそうでない子も夢中になっているようです。

中毒性があるのかな。

 

 

そしてもうナンバー2

 

Re:ゼロから始める異世界生活」だそうです。

 

 

 

自分もこの2つの本は前々から知っていました。有名だし、かなりかなり売れて

いるようですね。しかし、こういう本図書館にあるんだな~と驚きました。

自分の時代にもあったんだろうか…。昔過ぎて覚えてない…。

 

子供に感想聞いたら「黙れ」と言われました。ひどい…。

 

 

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【電子配信された漫画がコミックス化】私がもらった単行本の印税

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漫画家の印税って気になりますよね。

しかし漫画家の収入の主である、印税原稿料の額とは様々です。

 

印税の入り方なんか全然知らない!、という方はコチラ↓

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そもそも、私は漫画家として新人時代に一度消えてしまったわけですが、

とあるキッカケでまた漫画家として活動することができるようになりました。

 

 その記事はコチラ

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そのキッカケとは、一度消えてしまった後、Web・デジタル編集部に拾われ

たからです。そこでしばらく活動したのち、また出版業界に戻ってきました。

出版不況と言われる中、全盛期に思えるWeb・デジタル 編集部を去ったのか?

 

そこにはなかなか、実際に仕事をしたことしかわからないようなことがあります。

 

 

漫画業界の本当のところ

 

ネット上ではイラストや漫画の世界があふれています。常に大量の漫画が配信

されていますね。実際の書店に行っても、ネット上で人気の作品が本になり、

そのコーナーが幅を取っています。

いろいろな作品が増えすぎて、読者が手に取るものが細分化されています。

 

しかし、読者側は非常に楽しいですよね。絵も綺麗で面白い作品がたくさん

あれば退屈しないでしょう。ネットで無料で読めるものもありますし。実際

私も仕事をしていないときは、読者として楽しんでいます。

 

では漫画家志望者はどうでしょうか。

この場合も、非常にいい刺激を受けることができると思います。話の組み立て方

テーマ・絵柄と本当に様々なので、知らなかった世界を知ることができたり

「自分もこういうのが描きたい!」と思う世界が必ず一つは見つかるでしょう。

 

編集部は本が売れなくなったの嘆いています。当然ですね。書店に行けば様々な

本があふれていて、読者が手に取る作品が一つではなくなってしまったからです。

なので、以前より少ない部数でもヒットとみなされたりします。

 

そして漫画家はまた別なのです。ずいぶんと漫画家の間口は広くなりました。

漫画で生活していくことも、以前のように大変ではなくなったように感じます。

twitterやブログ等で、漫画家が自分の漫画家としての生きていく方法を公開して

くれていたりもするので、仕事がなくなっても他の雑誌に持ち込んだり、プロ

だけど出張編集部に行ってみたりして、はたまたネットで稼いでいたりと本当に

様々な「漫画家とはこうして生きて行けばいいのか」ということがよくわかる

ようになりましたね。

 

そしてお金についてですが、漫画家を目指す人というのはお金が欲しいから漫画家

を目指すのでしょうか。おそらく違います。もちろんトップ漫画家のように何億

稼ぐのが夢!と心に抱きつつも、やはり漫画を描くことが好きだから漫画家に

なりたい、というのがまず一番ですよね。

 

しかし生きていく上で、お金は大事です。しかも、漫画家の給料とは一般的には

よくわからないもの。実は漫画家の収入も、細分化されています。大手出版社に

関しては、おそらく原稿料も印税もなんとなく知られているものではないでしょう

か。大手出版社の場合、人気により原稿料も違うことはありますが、基本的に売れ

ていればちゃんとそれだけのお金がもらえます。これが私は大手出版社のいい所だと

私は思っています。

 

しかし電子配信のみをしている、小さな編集部は(編プロが多い)入ってみるまで

わからないものです。私は以前、小さな編プロから漫画を電子配信してもらって

いました。一応、電子配信をされるとダウンロード印税と言うものが発生します。

 

その時の記事がコチラ↓

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ちなみに電子配信は、編プロに 納品するわけですが、元々の作品の依頼は

中堅出版社から来ていました。その中堅出版社は、漫画家の作品作りを編プロに

依頼しているのです。そして、単行本を出すかどうかというのは中堅出版社が

決め、中堅出版社が出してくれるのです。私は数か所の電子配信をする編プロに

所属したのですが、どこも編プロ自身だけでは電子配信できず、単行本も出す

ことがないようでした。(編プロのように見えて、実は出版社という所もあり

ました。そういう所はそこの編集長の判断で本を出してくれます。こういう所は

下請けではないせいか、余裕がありお金もあるようでした)

 

これは単行本の最後のページを見るとわかります。

もし編プロが関わっている場合、出版社と編プロの名前が書いてあります。

その中で、漫画家が直で出版社に所属しているか、編プロの方に所属している

かのどちらかです。

 

 

その後、その本は単行本化して頂きました。数作品、配信されたのでその分

本を出して頂きました。そして、単行本が出るときは通常印税が発生しますね。

電子配信された作品が本になると、どれほどの収入になるのでしょうか。

 

単行本(コミックス化)したときに発生した印税

 

まず、単行本の表紙を作ることから始まりました。何度も修正を重ね、完成。

そして、その後に部数が決定しました。初めての単行本の時は1万部でした。

そして伝えられた印税は…。

 

10万円。

 

 

「少なっ!」と思いましたよ…。単価も、一冊700円ほどなのに。

担当によると、まず中堅出版社の取り分があるんだそう。そして残りが編プロに

入ってくる。そしてそこから漫画家に取り分を渡すそうなんですね。だから金額

が少ない。このように編プロを挟むと、お金を三か所で分けなければいけません。

(そして、恐らくこの場合、漫画家の取り分は少ないと思われます。しかし、

詳しい配分法は教えてくれません)

 

これは単行本化せずとも、作品を電子配信のみのダウンロード印税も同じことです。

編プロを挟んで配信するという事は、常にお金を三か所で分けるということなの

です。

 

なので、まず直で出版社に所属する方が、ダウンロード印税にしろ単行本にしろ

条件はいいです。印税も確実にもらることが多いです。大手出版社なら尚更です。

大手出版社は原稿料が安い(特に少女紙)など言いますが、本を出すときには

ちゃんと印税がもらえます。

 

 

しかし、私はその編プロで数冊の本を出してもらいました。

正直、あまりお金はもらえませんでした。が、それまでしていたパートを辞めて

漫画を描くことに専念できるようになりましたし、絵を描き、話を作る訓練にも

なったなぁと感じています。

 

最後に

 

ちなみに、「編プロのようで実は出版社だった」という所からも本を出して頂き

ました。そこはちゃんと印税をもらえましたよ。

 

そしてたまに聞く話ですが、印税ゼロ円でコミックス化なんてこともありますね。

本当に電子配信をする出版社というのは、原稿料・印税は様々なのです。

 

 

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漫画家の年収は○○億円!?原稿料と印税の仕組み

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■漫画家の仕事と給料

漫画家の給料というのは、一般的にはあまりよく知られていないですよね。

本が売れなくなった昨今、漫画家は「本を出しても食べていけない」等

言われていますが決してそんなことはありません。売れなければもちろん収入は

少ないですが、ヒットすれば必ずそれだけの売り上げが漫画家に入ってきます。

 

近年、漫画雑誌が売れなくなったため、出版社は単行本で売り上げを得ようと

しています。雑誌で利益を見込むより、単行本の利益の方が今は儲かっている

のですね。なので、ひとまず漫画雑誌・もしくは出版社のサイトで漫画を配信

し、あとはどんどん単行本を出させます。

 

実は今の時代、新人漫画家の仕事の場がとても広がっています。非常に生き残り

やすくなりました。昔は漫画雑誌・増刊ともにとても売れていたのですが、新人は

入り込むスキがなく、本当に一部の才能ある新人のみが掲載され、単行本を出して

もらっていました。あとの新人は消えるのみです。

 

が、今はそうではありません。雑誌は減りましたが、出版社は各自で電子サイトを

持ち、どんどん読み切り・連載を配信する方向に変えました。

電子なので、枠数など決まっていないですから、いくらでも配信できるのですね。

そして、あまりヒットを飛ばさずとも、部数こそ少ないですが単行本が出してもら

えるのです。

 

なので「単行本を出してもらっても、印税が少ない」との声が出る場合があります。

人気作家にさえなれば、部数はちゃんと増えますよ。

 

実は昔も今も、人気作家だけがとても儲かっているのは変わっていないのです。

 

 

 

漫画家の収入は原稿料印税

 

漫画家は人気商売のため、その年収はピンからキリまでです。

学歴や資格など、一切関係ありません。実力さえあれば年収○○億稼ぐことが出来

ますし、新人だと年収100万程の人もいるでしょう。

 

①原稿料

原稿料とは、雑誌に掲載されるときにもらえる報酬です。

1pにおける単価が決まっており、通常数千円~数万円となります。カラーだと

単価は高いです。なので1pの単価×枚数が原稿料となります。仮に1p1万円だと

すれば、月に30pを描いたとして30万円入ってくるわけですね。(カラー表紙の

ときはもう少し額が上がります)

 

隔週連載だと月に2本、週間連載だと月に4本描いているわけですから、その描いた

枚数分だけ収入として入ってきます。一般的に雑誌掲載後の、1,2か月後に振り込ま

れます。

 

アシスタントを雇う場合は、この原稿料から支払うことが多いです。

週間連載の場合は、どうしてもアシスタントが必要ですね。なので、その分週刊誌

の方が原稿料が高く設定されているかもしれません。

 

②印税

印税は、単行本を出すときにもらえるものです。

販売額の20%ほどが漫画家に振り込まれます。出版社によって%率は違います。

印税は本の部数に応じて、金額が決まってきます。%×部数ですね。初版が少なく

ても、作品が人気になれば増刷されます。印税は本が刷られたあとに、部数分

漫画家に振り込まれます。何千万、億と稼いでいる漫画家は、この印税をたくさん

もらっているということなのですね。人気作家となり巻数が増えれば、増刷され

発行部数も増えていきます。

 

電子配信、電子書籍として出している場合は、ダウンロード印税も入ってきます。

 

 

■漫画家に必要なもの

漫画家にとって大事なことがあります。

それは時代を感じ取っていくことです。人が何を面白いと思うのか、何に共感

するのかを常に考えなければいけません。

 

漫画に限らず、ドラマ、小説と、その時代により求められている主人公は違い

ます。10年もたてばあっという間に読者が求めるもの・共感するものは変わって

しまうのです。かつての主人公像は、大人っぽく読者が憧れるようなものが求め

られていました。しかし今は違います。少女漫画・恋愛ドラマで言えば、親近感

のあるキャラ・等身大の主人公が求められていますね。それに気づくことができ

ることが必要となります。

 

■編集部が漫画家に求めているものとは

編集部も、漫画家に求めていることがあります。

それは漫画以外に夢中になるものがあることです。編集部は、ゲームやアニメ

漫画ばかり読んでいる漫画家志望者を求めていません。リアルの世界に、夢中に

なれるものがある人を求めています。すなわちそれが漫画に生きてくるからです。

実際に漫画家の先生に会うと驚くと思います。漫画ばかり描いているような方に

は見えません。バンド活動に夢中な人、登山やキャンプが好きな人、オシャレが

好きな人、恋に夢中な人とさまざまです。漫画以外にも好きなことが広げることが

漫画家としての可能性を広げていくのです。

 

 

■まとめ

漫画は、以前は書店で購入し紙で読むものでした。それが今では漫画を発表する

場や方法が、多種多様化しています。漫画を描くという作業もデジタル化し、

しかしながら、まだアナログで描く漫画家も多いです。読者も、電子で読む人

紙で読む人とさまざまです。

 

たとえ印税が少なくとも、漫画家にとっては非常にチャンスの多い時代ですね。

そして、これからも漫画の描き方・発表の仕方は変化していくことと思います。

自分は「こう進んで行きたい!」という道筋をしっかりと、考えておくといい

ですね。

 

 

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【ママはテンパリスト】東村アキコが人気の理由は、この作品がブレイクしたから。

 

みなさん、なぜ東村アキコ先生が人気か知っていますか?

 

ママはテンパリスト

 

これですよ!

この作品で東村先生は大ブレイクしたのです。

 

もし東村先生の漫画を読まず嫌いなら、ぜひこの作品をおススメします。

もし絶賛子育て中なら尚更!

 

 

東村アキコ先生は、「ぶ~け」にてデビューされました。

初期の頃は「cookie」で「きせかえユカちゃん」を連載していましたね。

東村先生が決定的にブレイクしたのは、今はもうない「コーラス」で連載されて

いた「ママはテンパリスト」です。

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【あらすじ】

漫画連載を多数抱える作者・東村アキ子は、初育児に毎日テンパりまくり(慌てて

動揺する)!!息子ごっちゃんの予想を裏切る驚愕リアクションの数々…。

革命的面白さの、新世代エッセイ!

 

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主人公はなんと東村先生です。自身の子育てを、リアルタイムで漫画化されたの

ですね。もしかすると、東村先生のストーリー漫画しか読んだことないという人も

いるもしれません。

 

が!知ってますか?東村先生はエッセイ漫画が突き抜けて面白いんです!

 

とにかくテンパっている東村先生が面白い。

そしてごっちゃんが笑える。もう本当に笑えるんですよ。

 

 

東村先生は仕事を抱えて一人で育児をしている(当時の旦那様は別居婚)ので

めちゃくちゃ大変なんですが、なぜかそれがめちゃくちゃ笑ってしまいます。

 

というか、この漫画を読んでいると東村先生の仕事量の

多さに心配になってしまいます。東村先生、ちゃんと寝てますか!?

 

 

登場人物は、東村先生・ごっちゃん・まれに昔の旦那様・アシスタントさんたち。

時折漫画の仕事現場も垣間見えます。東村先生の友人関係、編集部との様子も

知ることができます。

 

 

よく、勉強中や忙しい時に限って、本を手に取ってしまい、読みふけってしまう

ことがあるじゃないですか。まさにこの本が、それなのですよ…。

 

東村先生には、またいつか東村先生にはエッセイ漫画を描いてほしいと思っている

ファンは多いと思います。もちろん私もその一人です。

 

 

 

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【タイムリープ・高畑京一郎】絶対に埋もれさせてはいけない名作

10代の時読んで衝撃を受けた、角川のライトノベル

 

タイムリープ

 

95年に発表された、高畑京一郎氏の小説です。

クリス・クロス 混沌の魔王」で第1回電撃ゲーム大賞をの金賞を受賞して

デビューした方ですね。

 

とても古い作品なのでもう読んでいる人はいないかもしれませんが、「クリス

クロス」ももう刷られていないようだし、この「タイムリープ」もkindle

しか出ていないので、このまま消えてほしくない!という思いで紹介させて

頂きます。電撃文庫の名作ですね。

  

 

【あらすじ】

ごく普通の女子高生・翔香は、ある日自分が「昨日の記憶」を喪失していることに

気づく。そして、自分の日記を調べると、昨日の自分が書いたと思われる、見覚えの

ない文章があった。

 

「あなたは今、混乱している。若松君に相談しなさい。最初は冷たい人だと思うかも

しれないけど、彼は頼りになる人だから」

 

学校でも秀才の噂高い若松和彦は、翔香が一種の時間移動現象タイムリープ

陥ったことを突き止め、時間のパズルと格闘していく。

 

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この作品ですが、ネタバレになってしまうのであまり深くは言えないのですよ…。

角川というと、あまり普通の子が読まないイメージがありますが、この作品は

別で、普段、角川作品を読まない層にも非常に読みやすいお話です。おそらく

翔香が「ごく普通の女の子である」という設定がいいんでしょうね。

そして普段本が苦手な子にも良いと思います。非常に緻密なストーリーですが、

文章がとても読みやすく一気に読み進めてしまいます。ラストが気になるので、

途中で読むのをやめる、なんてこともありません。

 

そして、この作品のポイントは若松君がめちゃくちゃかっこいいんですよ。

もう素敵なんです。かっこいい!

とはいえ、この作品、恋愛ものでもなんでもありません。そして、男性作家が

書いたものであるので、そんなことを意識して書いていないと思うのですよ。

なのに、たまらないほどかっこいいのです。

 

 

もう書店では売っていないのが、本当に残念です。

きっと多くの人が衝撃を受けた作品だと思います。そして漫画家や小説家さんに

とっても心の中に、深く刻みこまれた作品であるのは間違いありません。

 

このまま忘れ去られたくないので、世代を超えて読める存在となることを願って

います。

 

 

 

というか角川様、また刷ってください! 

  

 

 

 

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【高台家の人々・森本梢子】人の心が読めちゃう美形3兄妹!そんな彼らが選んだ相手とは…?

 

 

■いろんな人間模様が、面白おかしくて、ついクスっと笑ってしまう

休刊した「YOU」の最後のヒット作!

 

高台家の人々」 

 

 

 華やかなお金持ちの一族のお話かと思いきや…そうではありません。

主人公は、妄想が趣味の地味な会社員女子、木絵ちゃん。

 

【あらすじ】

特に勉強ができたわけでもなく、友達が多いわけでもなく、仕事ができるわけ

でもなく…。いつも片隅で生きてきた女の子。でも、木絵ちゃんは決してさみしく

生きてきたわけではありません。妄想が趣味の木絵ちゃんは、いつも頭でいろいろ

なことを考えており、人から地味と思われても彼女なりに楽しく生きてきたのです。

 

が、美形の高台家の長男・光正に出会い…なぜか気に入られたようで!?

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【登場人物】

この3兄妹、見た目は派手なんですが、とても繊細で人の痛みに気づくことができ

そして恋に臆病なのです。人の心が読めるからなのでしょうね。

だから、この3人の恋がとてももどかしいのですが、面白い。とにかくクスっと

笑ってしまうんです。深刻な話ではなくラブコメです。いろいろな人物が登場

するんですが、森本先生の心理描写が丁寧なので一人一人にとても引き込まれ、

感情移入してしまいます。

 

実は森本先生はこの作品を「YOU」で連載しているとき、「ココハナ」でも

アシガールを連載していました。この高台家とアシガールはまったく作風が違う

ので、当時森本先生ってすごいなぁと感じていました。

 

それでは黒髪・碧眼・超美形の三兄弟の長男。光正。

彼は木絵ちゃんよりも年下なのですが、仕事もでき、イケメンで、性格も良く

しっかり者。パーフェクト!なのです。なのに彼が選ぶのは、冴えない木絵

ちゃん。初めは光正がしっかり者で木絵ちゃんが頼りない感じなんですが、

徐々に木絵ちゃんの優しさに包まれていく光正に、こちらも「光正様…よかった

ね!」という気持ちになっていきます。

 

 

 

そして2番目の茂子。気が強い女性に見えますが、とても恋愛に臆病です。

友人である浩平が好きなのですが、なかなか言えません。この2人はまたまた

もどかしいのですよ。ただ巻数が進むにつれて、2人の仲は縮まっていきます。

そしてこの浩平は普通ですが、優しくてかっこいいのです。長男と同じく、

心が読めるので、好きになる人は優しい人なのですね。

 

3兄弟の末っ子、和正。これがまた天邪鬼で、好きな女の子をいつもからかって

しまいます。もうこの和正の恋が、もどかしくて、もどかしくて…。イケメンで

モテるはずなのに、本命にだけは上手く接することができないのですね。

小学生男子のような天邪鬼っぷりに「和正何やってんだよ~」と母親のような

気持ちになってしまいます。しかし、実はとっても心の優しい末っ子なのです。

 

 

そして3兄弟の母親由布と父親マサオ。

最初に登場した時はコワい!と思ったのですが、そこはさすが森本先生。

ぐいぐい読ませてくれます。読み進めていくうちに、由布子のことがとても

好きになってしまいました。そしてマサオがいい味出してて面白いのですよ。

 

 

最後に3兄弟の祖母アン&祖父茂正。これがまた素敵な恋物語なのです。

イギリスに留学していた茂正は、そこでイギリス人であるアンと出会います。

アンは茂正に恋に落ちて…。茂正が昔の人なので、女性にそっけないんですよね。

(心の中ではアンを気遣ってるのですが)

 

とにかくそれぞれが素敵な恋物語で、森本先生のキャラの幅の広さには脱帽します。

一人ひとり全く違うストーリーで、先が読めず「この先はどうなるんだろう?」と

引き込まれます。ますます森本梢子ファンになってしまう一作です。

 

 

 高台家アシガールと同時連載だったので、アシガールが連載終了後に

また続きが読めるのでは?と実は思っています。ぜひ集英社様、続きをお願い

します!

 

 

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【アシガール・森本梢子】子供の頃のように、夢中で漫画を読む気持ちを思い出させてくれる!

 

■小説版 アシガール

 

男性でも読める少女漫画

 

アシガール

 

 あの「研修医なな子」「ごくせん」「デカワンコ」「高台家の人々」と数々の

ヒット作を生み出した森本梢子先生の現在「ココハナ」で連載中の作品です。

 

元々集英社「YOU」の雑誌の漫画家さんですが、「YOU」が休刊になって

しまったので現在は「ココハナ」で執筆されています。

(「YOU」で高台家、「ココハナ」でアシガールを同時連載していた)

 

森本先生はコメディ漫画が有名ですが、ストーリーも非常に秀逸です。

実は森本先生は、九州の国立大学出身なんですね。(熊本市に在住)

とても頭が良い方なのです。

 

90年代に「わたしがママよ」という子育て漫画を描かれていたので、(おそらく

森本先生がモデル)当時先生はお子さんを育てていたんじゃないかと思います。

現在はお子さんはもう大きいはずですね。

 

しかし、驚くのは森本先生の漫画の今ドキ感です。きっと50歳以上と思われるの

ですが、絵柄がまったく古臭くない。かといって無理に若者風にしているわけでも

ない。キャラの服装や髪型がオシャレなのもあるかもしれません。

森本先生は絵柄が変わっていないようで、作品ごとに少しづつ変化が見られる

ように思います。「わたしがママよ」と「高台家」「アシガール」を見比べると

一目瞭然です。森本先生というのは、そこまで流行に乗りすぎていないようで、

でも実はちゃんと流行を意識し、取り入れるのが早いです。そして違和感がない。

また淡白な絵柄ですが、おそらくそこが人に嫌われない、いつの時代もついていける

要因の一つなのかなと思います。(あまり流行に乗りすぎた絵・作風だと消えてしまう

人が多い)

 

そして、森本先生がみんなから愛される要因のもう一つに、キャラ設定があると

思います。森本先生が描く主人公というのは、正直、そこまでかわいい女の子では

なく(かわいい子もいるのですが)、性格もどこか親近感がある。いわゆる普通の子

もしくはパッしない子。ただ性格はどの子も、前向きで、でも逃げ出すときは逃げ出

し、素直で、一生懸命。そして笑わせてくれる。読むほうもがんばれ!と応援したく

なるような子で、なにより読み続けて読者も背伸びしたり無理しなくていいのです。

 

アシガール」は実は集英社では「ときめきトゥナイト」以来の大ヒットだと私は

思っています。というか特にその世代が読むと、本当に昔の胸キュンした気持ちや

せつなさ、「早く続きを読みたい!!」と来月のりぼんを心待ちにする気持ちが

思い出されます。森本先生は「YOU」出身なので、大人向けコメディの作風です。

なので「ココハナ」にいるとどこか異色の存在感があるわけですが、この作品を読む

と「ああ、森本先生はやっぱり集英社の漫画家なんだな」と思わされました。

本当に集英社らしい、恋愛マンガというか、集英社らしい胸キュンやせつなさです。

やはり集英社恋愛漫画は突き抜けてすばらしいと思っています。みなさん、漫画

は漫画家が一人で作品を描いていると思いがちですが、そうではなく編集の助言や

指導はとても大きいです。森本先生はベテランなので、「自分はこう描く」という

信念は持っておられると思いますが、改めて集英社の少女漫画は面白いんだなと

思わされた作品です。

 

 

 

 

■あらすじ

主人公の唯は、遅刻・忘れ物・居眠りの常習犯で、恋愛にもオシャレにも関心が

ないぐうたらな女子高生。目標もなく過ごしていたある日、弟が作ったタイムマシ

ンで戦国の世へ。そこで出会ったのは乱世の世の、黒羽城の若君。

 

唯は足軽となり、男と誤解されたまま戦国で過ごすことに。

果たして、唯は元の時代に戻るのか?

それとも若君に恋をしてしまった唯は、このまま足軽として戦国の世で若君を

守り続けるのか?

 

 

見どころは唯ちゃんです。本当にかわいくて、応援したくなるのですよ。

唯ちゃんだから、戦国の世でこんなに頑張れるのでしょうね。唯ちゃんは

若君に会うため・若君を守るために足軽となり戦に出ます。あんなにやる気の

なかった唯ちゃんですが、戦国の世でどんどん成長していきます。とても

頑張り屋で、読んでいるとこちらも元気が出ます。そして、恋をした唯ちゃんは

内面も外見も女の子らしく変化していきます。

たまに「森本先生!そこは唯ちゃんをもっとかわいくお願いします!」

と思うこともしばしばあります(笑)でも、そのひょうきんな所が面白くて

かわいいのです。

 

 

 

そして若君!

もうたまらんほどかっこいいのですよ…。唯ちゃんがうらやましくなるくらい。

しかし戦国の世で若君と戦うなんて選択は他の女性にできないわけですから

やはり、若君には唯ちゃんしかいないのです。この二人がどうなるんだろう?

という所に胸キュンしてしまうのです。

 

 

 

そしてそして!

若君に弟が登場するのですが、この弟が仏頂面でまあ冷酷なのです。ただ

愛情を受けずに育ったさみしい人なのですね。この弟の恋のお話が中盤以降に

出てくる わけですが、個人的にこの彼の恋がまたもどかしくてたまらないのです。

相手はとってもかわいいお姫さまなんですが、彼はなかなか優しくできません。

そんな彼にお姫様は…。という展開で、私はもう何度も読み返してセリフを覚えて

しまったほどこの彼のお話が大好きです。

 

森本先生は連載終了のお話まで考えていたようですが、人気絶頂により

まだ連載は続くようです。これからの展開を楽しみにしていきたいですね。

 

 

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【デジタル・Web漫画家】その原稿料と印税は?私がもらった本当の金額

 

【私がもらったダウンロード印税】

 

これまで私がお仕事をしたWeb出版社は数社です。

単行本も8冊(web出版社から)ほど出していただきました。

 

ただ、初めてWeb出版社とお仕事をするときはとても不安でした。

提示された原稿料は、これで大丈夫なのか。本当に、原稿料は入金されるのか。

印税は、どれくらい入るのか。ネットで調べても、いまいちよくわからないし

印税の額なんか全然わからない。

 

そしてデジタル配信される漫画家というのは、原稿料もさまざまで、印税において

はWeb出版社によって全く条件が異なるようです。売れっ子漫画家だと、原稿料

も交渉でき、印税もたくさんもらっているのかもしれません。ちなみに私は売れっ子

でもなんでもなかったですよ。売れていないわけではないですが、そんなに売り上げが

悪いわけでもない、といったくらいでしょうか。ただ、配信日の翌日はデジタル書店

にてデイリーランキングの3位以内によく入っていました。(私の力ではなく出版社

のおかげ)まあ、一時的にですがね。それでは公開していきます。

 

 

【Z社】

原稿料   1p5500円

印税    5%

 

別の記事で描きましたが、ずっと長く描いていたのはここです。

28p連載をしていたので154.000円ですね。(ここから1割引かれて入金されます)

ただ2か月に1本でいいと言われていました。ネームに時間がかかった時は3ヶ月に

1本になることもしばしばでした。しかし、他の連載は掛け持ちはダメと言われて

いたので、カツカツでした。

 

印税は5%と提示されていたので、初めての印税支給日(契約書に書いてあった)

はドキドキでしたが、何も入ってきませんでした。デイリーランキングによく

入っていたのはここの作品で、ダウンロード数も多少あったと思うんですが、

ダウンロード数を聞いても教えてくれませんでした。しかし、年末になると毎年

印税が1.000円ちょっと入金されます。あとから気付いたんですが、印税は年間で

1.000円以上の支払いがある間は契約が続行すると契約書に書いてありました。

なので、おそらく年末になると1.000円ほど印税をくれるのですね。

ここは「印税を支払ってやっているから、うちは他より条件がいい。○○と

○○は原稿料も安く印税もない」と他で描かせようとしませんでした。

 

これも、あとから気付いたんですが、ここで売れた人ほどどこかへ移籍していま

した。なのでZ社は出張編集部等でいつも新人を探していました。そして1から

指導し、絵も話も、全てZ社主導で描かせるといった感じです。(そしてその新人

は成長すると他社に移ってしまう)

 

 

そのZ社についての記事はコチラ

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【C社】

原稿料    8000円

印税     なし。ヒットした場合は支払いあり。

 

ここは、元雑誌の編集さんでした。

漫画家への指導が的確で、なおかつ伸び伸びと描かせてくれます。

連載が始まると、早いペースで進みます。(20日に1本)なので原稿料が時折

2本分は入ってきました。30ページ描いていたので、240.000円です。

2本分入ってくるときはカラー表紙代含め、50万以上入ってくるのでうれしかった

ですね。

 

印税なしでしたが、とても居心地のいい所でずっとここで描いていたいなと思える

出版社でした。ここは描いている漫画家のメンバーがずっと変わらないようでした。

長く描く人が多かったようです。

 

 

 

 

【N社】

原稿料    6000円

印税     なし

 

ここは時間が余っていた時に、少しだけお仕事しました。ここも元編集さんでした。

次の連載もあったので(他の出版社で)ここでは1作だけ描きました。

 

 

 

 

【D社】

原稿料   ?

印税    ?

 

 

ここは正確にはお仕事をしていません。原稿を募集していたので送ってみました。

すると電話がかかってきて、「新人賞で賞を取りました」と言われました。どうやら

勝手に新人賞に回されていたようです。私は新人賞に応募などしていないので

その旨伝えると、「それでは別の担当からまた連絡しますね~」と言って

そのまま電話がかかってきませんでした。なんなんでしょうか…。

 

 

 

主にこんな感じです。

ダウンロード配信に関しては、ほとんど印税は入ってきませんでした。

どこも印税なしの所が多かったです。もしかすると、たまたま私が印税をくれる

Web出版社と仕事をしていないだけかもしれません。こういった条件はなかなか

仕事をするまでわからないものなんですよね。自分から応募した場合は聞きづらい

ですし。中には漫画家友達等のネットワークで情報共有している人もいるみたいです。

 

参考にして頂ければ幸いです!

なぜ、新人漫画家は消えてしまうのか?その5

 ヤバい担当に当たると本当に大変です

 

 

ネームがOKをもらえると、次は原稿作業へ入ります。

 

 当時私はアナログでしか原稿が描けませんでした。しかし、子育てをしている間に、

世間はいつの間にかデジタル派が多くなっていました。3度目の連載まではアナログ

で仕上げていたのですが、4度目の連載が始めるとき「うちのWeb出版社でアナロ

グで描いている人は数名ですよ。あとはみんなデジタルです」とクリップスタジオで

仕上げることを進めてくるので、思い切ってデジタルでやってみることにしました。

たぶん編集さんもアナログで渡されると、あとの作業が大変なんだと思います。

デジタルだと何かあれば修正できますしね。

 

いきなりフルデジタルは無理なので、アナログでペン入れをし、ベタを塗り、背景

まで仕上げてからスキャンして、最後だけクリップスタジオで仕上げることにしま

した。すると…なぜか担当は微妙な反応。何か納得がいかないようです。「この

トーンはまったく綺麗ではない。ちゃんと貼ってますか?設定がおかしいんじゃな

いですか。」「はっきり言ってよくないですね。この原稿は綺麗ではありません」

と言ってきます。でも私は、実はデジタルに慣れているアシスタントさんに手伝っ

て貼ってもらったので、貼り方や設定に問題はないはずなんですよね。

以前は担当は、アナログ原稿を送るたびに「綺麗です!」と言って感動していまし

た。そもそも、今回はデジタルで仕上げたとは言っても、線画は全てアナログで仕上げ

ていて、デジタルはトーンのみ。確かにアナログとデジタルのトーンは全然違い

ます。ただのグラデトーンや、アミトーンでもアナログのトーンはとても美しいです。

(私が使っていたのはICだった)それに比べ、同じ貼り方をデジタルですると、

なんだか味気ない感じになります。機械的な感じになってしまうんですよね。

 

でもデジタルでしかできない貼り方はあるし、それを模索していきたいわけですが

担当は「以前のアナログの時の原稿と、変わらないようにしてください」とやや

キレています。どうやら担当はたぶん、アナログとデジタルのトーンが違うと

いうことをこの時初めてわかったようです。そして、担当はアナログの原稿がとても

好きなようです。(たぶん今まで自分でもわかっていなかった)あれだけデジタルを

進めてきたのに、急に何かとデジタルで描くことをディスることが多くなりました。

 

「自分がアナログに戻してほしいって言ったら、戻してくださいね」

「なんか最近、デジタルで描く人ってみんな同じに見えてきてなんだかなぁって

感じです」「最近うちの編集部でもフルデジタルにした人がいて、変になったねって

編集部みんなで言ってるんですよ」「雑誌とかの漫画家で、デジタルに変えても

まったく違和感ない人もいるのになんであなたはできないんですか」

 

等、言ってきます。正直、そんなことを言われても…という感じなんですが。

アナログは15年やってきたので、その間試行錯誤してきました。だからできるのは

当然で、突然始めたデジタルが同じようにうまくできるわけがないんですね。

私に限らず、デジタルに変えたばかりの人は、これから試行錯誤して自分なりの

やり方を見つけていくしかないし、そもそもやらないことにはできるようになりま

せん。が、担当は漫画の作画に関してはまったく知らないので、そんなことはわか

りません。デジタルを10年やってる人も、始めたばかりの人も同じようにできると

思っているようです。

 

デジタル仕上げに変えると、web出版社はミスがないか、フキダシ書き忘れはない

か絵がおかしな所はないかチェックします。あれば、こちらで修正してまた送り

ます。通常、下絵のチェックをしてもらっていれば、フキダシの位置、人物の配置

ポーズ等は大丈夫なはずなんですが、担当はデジタルならば簡単に直しができると

思っているようで、「絵が隠れているのでフキダシをずらしてください」「人物

の位置をやっぱりこっちに」「このポーズはやっぱり変更してください」等、

言ってきます。正直、線画・背景・ベタはアナログなのでそういう修正ならペン

入れ前に言ってほしいんですが、担当はそこの所もよくわかっていなかったようです。

 

 

そこで6作目の連載が始まる前に、次は違う所で描いてみたいなぁと思い、Cという

Web出版社に原稿を送ってみました。すると、そちらからも連載のお話をいただき

ました。(このCというWeb出版社も、誰にでも連載をあげている)今まで描いて

いた所は実は2か月に一本だったので、時間が余っていたし、何より収入が安定して

いませんでした。なのでその空いている一か月に描けたらと思ったのです。

 

すると担当は「ダメです、許しません」と言います。「お金が欲しいんですか?」

「ちゃんと印税も稿料もあげてるでしょう」等、言ってきます。いや、正直、

原稿料も印税もかなり少なく、カツカツでした。

 

そして「何かの合間に描いた雑な漫画なんかいりません」「アシスタントが手伝った

漫画はいりません」とも言います。でも、そこのWeb出版社にも掛け持ちで描いて

いる漫画家はたくさんいました。なんなんでしょうね…。

 

仕方がないので、CというWeb出版社には読み切りのみでお願いすることにしま

した。が、なぜかそのとたんに担当がCというWeb出版社と〆切をわざとぶつけ

てくるんですよね。今まで、二カ月にに1本だったのに急に「これからは毎月書いて

ください」と言い出し、CというWeb出版社の原稿の真っ最中だということを

わかっていて、その最中に下描きから仕上げまで5日で仕上げてください」

「絶対丁寧に仕上げてくださいよ」と言ってくるようになりました。漫画を描く人

なら、どれだけ大変なことかわかりますよね。

「週間連載漫画家じゃないのに、そんなことできるわけねぇだろ!」とさすがに

キレそうになりましたが、なんとか半年間そのペースで描き切ることができました。

技としては、ネームの返事待ち・直しの最中に、先にクリスタで背景を描きトーン

で仕上げてました。枠とフキダシ・描き文字も書いていました。デジタルで描くと

担当が怒るのですが、もう間に合わないのでしれっと描いておいてあとで合成

してましたね。そして二日で下描きを描き、三日で人物のペン入れをしたら髪を

墨汁で塗って(ここは担当がアナログじゃないと許さない)すぐにアシスタント

さんに渡してトーンを貼ってもらってました。最後に背景を合成して完成です。

そして家の食事も全部レトルト・冷凍・配達でした。子供はガン無視です。

朝8時から深夜の1時まで描いて4、5時間だけ寝てました。(ちなみに普段の私は

8~10時間睡眠ですよ!)

 

実はこのペースで描いている間、ものすごく、髪が抜けました。本当にごっそり

抜けました。主に上半分のほうですね。30代女性なのに、かなり薄くなってしまい

ました。(この連載が終わったあとは、すぐにどんどん生えてきて元に戻りました

よ!)やはり睡眠を削ってまで漫画を描くというのは良くないですね。水木しげる

先生が生前言っていた通り、「周りはたくさん描いてどんどん死んでいった。自分は

たくさん寝てゆっくり描いていたからここまで長生きできた」という言葉は本当かも

しれないですね。水木先生、私もこれからはたくさん睡眠を取ってのんびり描いてい

きます!

 

その後

 

ということで、実はこのあと私は数か所のWeb出版社で漫画を描きました。

Web出版社というのは、本当にやり方・考え方がさまざまで、入ってみる(描いて

みる)までわからない。編集も、元雑誌の編集者から、ただの素人までいます。

原稿料・印税の条件も全然違うようです。

ちなみに、あの担当は他の漫画家からもTwitterで文句言われてました。

たぶん本当に少し変な人なんでしょうね。

 

そして、私はその後、とある女性漫画誌に拾っていただきお仕事をもらえるように

なりました。やはり大手出版社のいい所は、印税がしっかりもらえることだと思い

ます。原稿料や印税がごまかされるようなことがありません。

 

でも私がまたこうやって雑誌で仕事がもらえるようになったのは、Web出版社で

しばらく描いていたからだと思います。いろいろありましたが、やはり描くことで

絵も話もある程度上手くなりました。すっかりクリスタも使えるようになりました。

そして何年も描いていないと、自分の絵や話が前の時代のままになってしまうんで

すよね。やはり、定期的に描くことは大事だと痛感しました。

 

 

それからはWeb出版社では描いていないんですが、もし雑誌での仕事がなくなれ

ば、またWeb出版社で描きたいと思っています。

もし雑誌の漫画家を辞めてしまった人・もしくまだデビューできない人はこんな道

もアリかなと思いますよ。とにかく、漫画家で成功する人というのは、才能うんぬん

よりしつこく描く人だと思ってます!

 

なのでみなさん、このように今の時代いくらでもチャンスはあるのでがんばって

くださいね。

 

 

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なぜ、新人漫画家は消えてしまうのか?その4

Web編集部で連載スタート

 

持ち込んでから、半年後に連絡が来ました。もう忘れていた頃です。

まずメールが来ました。それがこちら。

 

「突然のメール失礼いたします。

先日、作家選定会議が行われ次期ラインナップ漫画家としかおちゃんさん

にお願いしたいとご相談にあがらせていただきました」

 

「案件詳細

 

レーベル名:○○

ジャンル:少女漫画

連載:4話

ページ数:28p

印税:別途発生

原稿料の支払い:〆切月より1か月後」

 

 

実はWeb漫画事情をまったく知らなかったんですが、(読んだこともなかった)

いきなり連載をもらうことが多いんですね。驚きました。

 

そして応募すれば、案外簡単に仕事がもらえる。雑誌のように選考会議など

ないんですね。選考会議に通らなかったダメ漫画家の自分としては、まとまった

仕事をくれるのはうれしいしありがたかったです。そして、連載が終わっても

また次の連載をくれました。次は10話連載でした。

 

もし、「雑誌でデビューできない」「デビューしたけど、うまくいかない」と

いうことであればこういう道もアリかなと思います。

 

ただ、よく知らずにweb漫画業界に飛び込んだだけあって、そのweb出版社は

??な所もあって…。(たぶん怪しい感じのWeb漫画出版社だった)

 

 

Web出版社の担当編集は素人

 

その後、電話がかかってきましたが、その方は完ぺきな漫画素人でした。

つい最近まで普通の会社で働いていたらしいです。漫画はとても好きなよう

ですが、漫画の描き方等は何も知りません。

 

そしてweb漫画業界は当然デジタル作画の方が多いので、その担当もデジタルに

関してしか知らない。そして私は当時アナログ作業しか知らない。(今では

ようやくフルデジタルで描けるようになりましたが)担当が使ってくる用語が

「???」でした。いちいち質問しましたね。

 

 

 

そして、連載へ向けての打ち合わせスタート。流れとしてはこんな感じです。

 

①全体のストーリーをまず作る(4話分のプロット)

②キャラ作成

③表紙を作る(カラー)

④ネーム

⑤下絵

⑥原稿

 

ちなみに、そこは出版社というより出版社への中継ぎのような会社(編プロ)

でした。実際は、別の中規模の出版社が仕事をくれたわけです。その中規模

出版社がレーベルを持っているんですね。そして中規模出版社は、編プロに

漫画家とのやり取りを任せているといった感じです。

 

なので私はこの担当とプロット・ネーム・キャラ作成を進めていく中で、

担当が「これでOKかな?」という所で、担当が中規模出版社に「これでOK

でしょうか?」と聞きます。ダメであれば、もう一度初めから担当と修正をし、

OKがもらえれば次の作業へ移ります。ちなみに、中規模出版社の編集という

のは素人ではありません。大手出版社と変わらない指導力があると思います。

 

 

そうして担当と全体のプロットを作っていきます。ここのWeb出版社はかなり

作りこむようで、私がPCで作成し提出すると、全部赤で直され返ってきました。

そして電話で打ち合わせのし直し。再度提出。そして赤。最終的にはまったく

違う話が完成しました。ここのweb出版社は、元ネタは漫画家に作らせるの

ですが、ストーリーの流れは全部編集部が考えてしまいます。キャラ設定も

私が作ったはずなのに、担当は「このキャラはこういう行動をしません。こう

いう考えをするんです。」と言い、プロット内のキャラの行動・言動を全部

変更。中には「それは絶対変だろ!」と突飛で急な言動・行動があっても

いうことを聞かなければいけません。というか言うとおりにしないとOKを出し

ません。ちなみに全体プロットを作るのに3か月かかりました。2,3日おきに提出

をしてやり取りをしましたが、結構かかりましたね。

 

 

そして次はキャラ作成へ。担当は、私が描く絵に納得がいかないようで他の

漫画家の絵の真似をするように指示してきます。目の描き方・鼻の書き方・髪の

描き方等、これはこの漫画家の真似をするようにと言ってきます。フォルダに

たくさんのWeb漫画家のスクショ写真を入れて、どんどん送ってきます。

正直これは戸惑いました。雑誌の編集は、絶対人の真似をしてはいけないと

言われていたので真似していいんだろうかと…。しかし、言うことを聞かないと

OKは出ないので、従うしかありません。表紙はデジタルでなければ

ダメだそうで、線画だけ提出し、着色は外部に発注したようです。表紙の修正含め

2か月ほどかかりました。

 

 

 

そしてようやくネームへ!またこのネーム作業が難関で…。

私が前在籍していた出版社は、漫画好きな人が読むいわゆる、王道少女漫画雑誌

ではありませんでした。一般向けではないというか。

 

でも漫画って雑誌が違えば、表現方法やキャラが全然違いますよね。

しかし担当は別冊〇〇〇〇トしか読んだことがないようです。(子供の頃に

姉の買っていたり〇んは読んでいたそう)

 

なので別〇(略します)のような表現しか認めせん。というか理解できない

ようです。いわゆる一般向けでない少女漫画の表現は、まったく意味がわから

ないんだそうです。気持ちや感情が理解できないし、共感できない。面白い

ポイントがわからない。のだそう。

 

正直、出来上がった自分の作風を変えるってとても難しい。(ましてや30代)

しかし別〇風に描かないとOKがでないので、そういう風に描くしか

ありません。幸い別〇の漫画はたくさん読んだことがあるので、こんな風に

描いてほしいんだなというのはわかりました。

 

あと戸惑ったのはコマ数です。1pに10コマ入れてくれとのことでした。

10コマ!?と驚きました。雑誌の時は3コマから5コマでいいと言われていたのに。

これは原稿作業の際、地味に大変でした。

 

ネームも提出すると、全部赤で直され返ってきます。セリフも担当が新たに考え

描き直されています。直しは3回ほどでしょうか。そこで担当はweb出版社の

編集長に確認をとります。ここで、編集長が「ここはこうではない」という

まったく逆の指示を出してきます。担当と直しを進めたのに、「それは間違って

いる」ということです。なのでまた1からやり直しです。正直、最初の直しの時点

で編集長に意見を聞いておいてくれよ!と度々思いましたね。編集長がOKを出す

と次は中規模出版社の編集に確認を取ります。するとまた別の意見を言ってくる

わけですね。またネームは描き直しです。もう負のトライアングルです。漫画家

にとっては手間でしかないです。描き直した内容と、時間は何だったんだと…。

 

 

その5へ続きます!次回で最後です。

 

 

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【アドセンス】広告が空白 ・・・「無効なトラフィックの問題」で制限!原因と対処法

いつのまにか、ブログから広告が消えていた

 

先日、かなり久しぶりに自分のブログを更新しました。

そのとき、自分のトップページを見てみると。

 

…あれ。広告がない。

???

 

実は、私は半年ほど前にGoogleアドセンスの審査を通ったばかりのアドセンス

初心者。とりあえず、広告の貼り方もわからないので「自動広告」の設定にしていま

した。そしてそのまま、半年放置していたのですが…。

 

久しぶりに開くと広告がない。

なんで??

 

 

以前、広告が貼ってあった部分には空白のスペースがあります。設定が外れている

のかと思い、確認してみますがそうでもない。そしてアドセンスのレポートを見て

みると。

 

なんと、3日前までは広告は表示されていた!そこからグラフがぷっつりと切れていて

その日を境に、アドセンスが空白になってしまったようです。なんでなんだろう…。

 

ひとまず記事を書き、そのあと何度かトップ画面を確認してみる。が、やはり空白。

自分のブログ画面で表示されていないだけ?と思い、スマホの方からも見てみる。

が、やはり空白です。そのあとも気になって、夜にかけて三回ほどスマホで確認しま

した。

 

 

次の日、Googleから「アカウントでの広告配信を制限しました」という

メールが来る!

 

正直、かなり動揺しました…。なにか、私はとんでもないことをやらかしてしまった

のかと…。

 

メールには「無効なトラフィックが検出されました」と書いてあります。意味が

分からないので、ネットで調べてみる。すると…。

 

かなりの検索結果が出てきました!同じようなメールが来た人はたくさんいる

んですね。ビビりなので、そこまで特別なことではないようで少しホッとしました。

どうやら広告の不正なクリックによるもの、ということらしい…。

短時間に何度も不正なクリックがあると、広告を制限されてしまうようです。

 

 

 

①自分の知り合いがクリックした

②自分でうっかり広告をクリックしてしまった。

③赤の他人が何度もクリックした

 

 

どうやら可能性は主にこんな感じのよう。知り合いにこのブログを教えていないので

①はあり得ない。(友達いない…)自分でクリックした覚えもないので②もない。

 

まさか…③!?

人様のブログを読み漁ってみる。なんと「アドセンス狩り」という他人による

悪意のあるクリックがあるらしい!もしやこれなんじゃ?

 

その人様のブログを真似て、自分も犯人捜しをしてみることにしました。

 

が、できない…。その方の手順を真似てみるが、何も開かない。

1,2時間ほど格闘しましたが、諦めかけたころやっと気づきました。

アナリティクスとアドセンスを連携させていなかった!

 

これって最初にリンクさせないといけなかったのでは?と反省しつつ、もう一度

チャレンジ。が、やはり何も開きません…。どうも、リンクさせてから結果が反映

されるまでに時間がかかるようです。

 

もやもやしつつ布団の中へ…。こういう時って、本当にもやもやしますよね。

なんなんでしょうね、今までブログを半年も放置しておいて、突然熱心に調べて

格闘して燃え尽きるっていう…。

 

しかし、次の日になってもその結果は見られませんでした。

反映に一日以上かかることもあるんですかね。

 

私が「広告制限」のメールにとった対処法

とにかく、なんにせよ対処法を知りたい!という気持ちでした。

 

メールにも書いてあるんですが「広告制限が30日未満ですが、それ以上となる

場合もあります」と書いてあるし、実際、人様のブログにも30日制限されて

ようやく広告が表示されましたと書いてある。まあ、はじめから広告収入も

たいしてないので30日制限されても大丈夫なんですが、本当にこのまま放置

しておいてもいいのか…。何も対処しなかったらアドセンスはく奪とかじゃ

ないよね…。とビクビク。

 

3日目にはアナリティクスとアドセンスも連携でき、結果をいろいろ見られるように

なたんですが、まあ…なんというか、よくわかりませんでした。(わからんのかい)

 

すると、とあるブログを発見!

なんとその方も理由ががわからないようで、そのまま放置したようです。

するといつのまにか広告が再開されていた、とのこと…!

 

そうか…放置してもいいのか…!

てことで、私も思い切ってそのまま放置(^^)/

 

結果、いつ広告が再開されたのか

 

実は、30日を覚悟していたんですが、予想外にもなんと1週間ほどで広告は

再開されました。

 

早っと思いましたが、すごくほっとしたし、うれしかったです。あんなに頑張って

承認してもらったGoogleアドセンス、はく奪されないでよかった…(涙)

 

結局、原因はわからなかったです。私が、何度かスマホでブログを見たのが

いけなかったんでしょうか。でも、見たといっても三回ほどだし、それに

その前から広告は空白になってしまっていたし…。と謎は残ってしまいました。

きっと、いろいろ詳しい方なら調べてわかるんでしょうが…この自分の無力さよ…。

 

逆にモヤっとさせてしまったらすみません。

とにかく、Google様、ありがとう!

 

ただ結果的に、アナリティクスとアドセンスが連携できていなかったことに気づけて

良かったな~というのもあります。ここで気づいていなかったら、いつ気づいてた

んだろう…。まさか1,2年後とかでは…。今まで、見て見ぬふりをしてきたアドセンス

アナリティクスですが、やはり面倒でもちゃんと勉強しなければいけないですね。

精進します!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログを放置 その収益&アクセス数

ブログを放置していても、収益&PV数は増えてた

 

ブログ初心者・かおちゃんです。

なんと、まさかのブログを1年以上放置!

 

理由は漫画の連載が、2本重なってしまったからです。月に28ページを、2回描いて

いたわけですね。と言い訳をしてみる…。

 

 

その間、ほとんどブログのチェックをしていませんでした。執筆中、時々思い出し

ながらも「きっとPV数、減ってるだろうな~」と思っていました。と言っても、

当時のPV数は、一日10PV前後。

 

そしてブログを始めてから、一応Googleアドセンスに申込み、承認してもらって

いましたがまだ100円ほどの収益しかなかったと思います。

 

久しぶりにブログ&アドセンスを確認してみると意外な結果が!

 

放置してたけどアクセス数は約5倍に

なんと一日100PVほどに増えていました。

 

そして合計PVは300000PVを超えている!

いつのまにそんなに…。当時、記事を書いていた時は1日10PV行くのもやっとだった

のに。ブログは根気よく記事を書いて行かないと、アクセス数は伸びないのは

わかっていましたが放置していても意外と伸びるものなのですね。

 

アドセンス収入は約20倍!

当時100円ほどだった収益は、2000円を越していました。

 

やはりPV数が増えると、アドセンス収入も増えるんですね。(当たり前)

 

良質な記事を作り、アドセンスも工夫して貼っている方は、きっともっと伸びている

んだと思います。

 

 

放置前のブログの情報

 

記事数・・・15記事

PV数・・・1日10PV前後

アドセンス収益・・・100円ほど

ブログジャンル・・・漫画家ブログ

 

Twitter等、何もやっていないので検索のみでアクセスされていたようです。

どの記事もまんべんなく読まれていた…というわけでもなく、特定の記事が人気の

ようでした。ちなみにアドセンスも自動広告に設定していました。

 

 

ブログを開設したころはアクセスゼロで、人様のブログ運営報告&PV数を見ては

「そんなの無理…」と思っていたものですが、やはり時と共にアクセス数という

ものは増えるんですね。全然更新していなかったのに…。

 

こんなブログを放置してしまうような私でも、アクセス数増えてアドセンス収益も多少増えるのか~と、参考にして頂けたらと思います。

 

 

【漫画を投稿・持ち込み】結局、アナログとデジタルはどちらがいいのか

 

こう思うのは、30代・40代でしょうか。

20代では「デジタルでしか漫画を描いたことがない」という人も多いですね。

 

■編集部はどっちがいいの?

 

これは編集部によって、さまざまです。

 

web配信のデジタル編集部では、デジタル仕上げがいいと言われることが多い

です。

 

なぜかというと「修正ができるから」「読者が好むから」「配信作業が楽」

「アップになっても絵が綺麗・絵が荒れない」等、言われます。

 

しかし、中にはデジタル編集部員であっても「アナログ作画がよい。自分はそちら

の方が好きだ」と考えている方もいます。

逆に「えーアナログですか。本当はデジタルのほうがいいです。アナログは大変

だから。(編集が)でも、アナログしかできないならそれでも大丈夫ですよー」

という編集さんもいますね。

 

 

一方、雑誌編集部はどうでしょうか

一昔前は「パソコンを使って描いてはダメ」と言う編集部もありました。しかし

今ではそんなことはないですね。「デジタル作画でもOK。しかしアナログでも

よい」といった所でしょうか。

 

ただ雑誌編集部「ペン入れはアナログでお願いします」という所が多い気が

します。理由は「ペン入れもデジタルだと冷たい印象がする」「絵が固く見える」

ということだそうです。

 

やはり、アナログならではの温かさを求めているのでしょうか。

しかし、すでにもうプロの新人さんも「ペン入れも作画も、全てデジタルでしか

したことがありません」という人も多いです。

 

なので雑誌編集も、デジタルであろうとアナログであろうと

そこまで何も言わないというのが現状でしょうか。

 

ただ、アニメ化が多い雑誌や・絵のクオリティが高い雑誌はデジタル作画が多い

と思います。

 

なので結局、編集部それぞれで違うというのが答えですね。

 

■じゃあ、デジタルって楽なのか

 

よく年配の漫画家先生が「デジタルは楽でいいな」と言っているのを

聞いたことありませんか?

 

そんなことはありません。デジタル作画になったことで、むしろ大変に

なった所もあると思います。

 

はたして、アナログの時代であったとき。

ここまで細かに作業していたのか。

 

ここまでトーンを貼っていたのか。

ここまでホワイトを入れていたのか。

 

デジタルにして楽になると思ったのに、よけいに作業が増えていないか?

と思うこともしばしば。

 

しかも、原稿納品後に何度も修正を依頼してくるデジタル編集部

「デジタルだから直すの簡単ですよね?」

 

って

「……おい!!」

 

…なんて思うこともあります。あ、いえいえ…。

けどデジタル移行前は、修正なんて頼まれなかったのになぁ。

 

■アナログは大変?

 

とはいえアナログ作画に慣れていれば、まあ昔からやってきた当然の作業

ですよね。

 

しかし、私は全てアナログで仕上げていた時のほうが早かったです。

アナログって追い込みがすごいんですよね。

 

きっと長い経験からの慣れもあるんでしょうね。

そして作業がとても楽しいです。

 

ちなみに24ページの作画の場合

  • ネーム      一日
  • 下絵       二日
  • ペン入れ     二日
  • 背景       二日
  • ベタ・消しゴム  一日
  • トーン      一日

 

でした。

今は私はデジタル仕上げに移行したので、このペースより遅いです。

やはりデジタルも、慣れでしょうか…。

 

私はペン入れはアナログ、仕上げはデジタルです。

なぜなら、ペン入れをデジタルですると

「とてつもなく時間がかかってしまうから」です。

 

しかし、これも経験ですよね。

いずれはペン入れも移行することも考えて、練習しなければと

思っています。

 

なぜかというと、「同じ期間経験してから、どちらがベストなのかを

決めようかな」と思っているからです。

 

 

 ■私の場合

 

デジタルのメリット

  • 描き直しができる
  • 細かいところまでこだわれる
  • トーン代がかからない
  • 部屋が汚れない
  • データで管理できる
  • 在宅アシスタント費用が安く済む

 

デジタルのデメリット

  • 目が疲れる(私は液晶タブレットを使用)
  • PC等、初期費用がかかる
  • そもそも漫画とは別に、PCで描く方法を学ばないといけない
  • データが消えてしまったら終わり
  • ページ全体の管理がしづらい

 

アナログのメリット

  • 慣れていれば早い
  • 原稿に温かみが出る
  • 個性が出やすい
  • 初期費用が安く済む
  • 一枚の原稿を全体で見れる
  • ページ全体を見るのが楽

 

 

アナログのデメリット

  • アシスタントを見つけるのが大変
  • アシスタント代が高い
  • 描き直しができない
  • トーンが散乱する
  • トーンがはがれる
  • 画材をいつも買い込んでおかないといけない

 

 

あくまで私の場合です。

しかし、もう「全てアナログ作画に戻ることはない」と思っているので

デジタルに慣れなければいけないですね。がんばります。

 

 

 

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【漫画を投稿・持ち込み】デビューできる人とできない人の違いって何?

 

漫画雑誌でデビューするには

 

近年はweb漫画の拡大で、いろんな形での漫画家デビューが増えましたが、やはり大手出版社の有名漫画雑誌でデビューしたい!という方はいると思います。

 

しかし、投稿しても選外、入賞はできてもなかなかデビューの賞には届かない・・・とういう投稿者は多いでしょう。

 

そこで私が数名の編集者から聞いた、デビューできるコツをお教えします。

 

 

初心者は月例賞がベスト

 

雑誌によっては、賞金の高い大きな賞と、月例賞を開催している場合がありますね。

高い賞金は魅力的です。そして大きな賞を受賞してデビューしたいですよね。

 

しかし・・・大きな賞は、デビュー間近な、担当が付いている投稿者が受賞する場合が多いです。そして、力のある投稿者も多数参加します。発表時、紙面に載れるのはほんの一握りなのです。

 

まずは月例賞にて、小さな賞を受賞し、力をつけていきましょう。

 

 

選外の人と受賞できる人の違い

 

デビューは届かずとも、受賞できる人と選外の人の違いはなんでしょうか。

それは、ストーリーをひとまず、まとめきれているかどうか、ということです。

絵は、よほどでない限り、下手でも大丈夫です。

 

大手出版社ほど、絵は下手でも多めに見てくれますね。

なぜなら、絵は描けば描くほど上手くなるからです。

大手出版社は、新人を一から育ててくれます。

 

なので、ひとまずストーリーを作ることができるかどうかが重要とと言えるかもしれません。

 

 

デビュー間近の賞を受賞する

 

 

デビュー間近だと、紙面に大きくカットと、批評が載せてもらえるようになります。

ここまで来る人は何が違うのでしょうか。

 

それは、その人にしかない、強い何か

 

です。

例えば、ストーリーは下手でも、絵がとても魅力的。かっこいい男の子キャラが描ける。ストーリーがとても上手。ストーリーも絵が下手でも、作者の熱い気持ちが伝わる。

 

何も難しいことはありません。

漫画を読むとき、描くとき、自分なりの拘りがありますよね。

そこを、思い切り描けばいいわけです。

 

好きなものを、好きなように、楽しく描く。

 

これが投稿中にできることです。

プロになってしまうとなかなかこれが難しい。

今のうちに思い切り楽しみましょう。

その気持ちが、編集者に伝わり結果へとつながるのです。

 

 

でも、デビューができない

 

 

応募をすると、それなりに受賞して、賞金ももらえるのにデビューの賞は取れない。

なぜでしょうか。

 

それは、まだあなたの漫画に欠点があるからです。

 

絵が上手くても、ストーリーが上手くても、突き抜けた何かがあっても、ほかに欠点があればダメなのです。まだデビューの賞はもらえません。

 

何がダメなのでしょうか。

 

編集者は、思っているよりも、しっかり投稿者の漫画を見ています。覚えています。

 

ちゃんと前作から成長できていますか?

癖で描いていないですか?

欠点を直そうとしていますか?努力していますか?

 

とはいえ、プロのように完璧な漫画を描くことなんかできるわけがありません。

 

編集者は可能性を求めているのです。

 

この投稿者は、この先伸びるかどうか。

 

 

そうです、今、あなたは伸びていないのです。成長してません。

だから、デビューができないのです。

 

成長とは?

 

それは批評に描いてあることを、全て直すことです。

努力して、直そうとすること。

 

編集が言っていることを、考えて直すことができる。

それができるかどうかを、編集は見ているわけです。

 

 

最後に

 

 

上記にて、絵は下手でも受賞をすることはできる、と書きました。

しかし、絵は下手でもいいんだ!ということではありません。

 

はっきり言ってしまうと、投稿者は、自分が思っているよりもずっと、絵は下手です。

ずっとずっと下手です。

昔の絵をみると、下手だな~と思いますよね。しかし、当時はまったくそれがわかりません。

 

 

努力しましょう。

いくら枚数描いても上手くはなりません。

意識をして変えないと変わらないのです。

 

雑誌によっては、ストーリーよりも、絵を重視する場合もあります。

ストーリー作りも絵も努力しましょう。

 

 

そうすれば必ずデビューできるでしょう。

 

 

 

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なぜ新人漫画家はデビューした後、消えてしまうのか?【その3】

 

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【担当から続けるのか辞めるのか、聞かれる】



描けないのに担当からは電話がかかってきます。だんだん、電話も取りたく

なくなってきます。どん詰まりです。



まあしかし、描けない私に担当は問い詰めてくるわけです。

「なぜ描かないのか」

「この先どうするのか」

もしかして、このあたりで辞めてまう人は多いのかもしれません。

でも冷静に考えるとわかるんですが、ここではっきり辞めるか辞めないかを

言う必要はないんですよ。疲れたから休みたいと言えばいいだけ。

 

 


正直、疲れてると面白い漫画なんか描けるわけないんですよね。

精神でも病んだら元も子もない!

 

別に無理にがんばらなくたっていいんです。きついときは休む!

離れてみる!ほかの仕事にチャレンジしてみる!

そうすると、案外またやる気が出てネームを描けるようになります。

が、漫画を描く人は真面目なので、真面目に考えてしまいます。

描けないなら、辞めなければいけないのかな?と。

 



【意外と重要!デビューする雑誌を間違ってはいけない!】

 

 

しかし、しつこい私はネームが描けなかろうと、才能がなかろうと諦めるつもり

はありません。実はこのころ、別の雑誌で一からやり直したほうがいいんじゃ

ないかと思い始めていました。

 

だんだん、自分の描きたいもの、描けるものがわかってきたんですね。

この時、所属していた雑誌はファンタジーが多めの雑誌でした。

私はこの雑誌がとても好きだったんですが、なんとこういう話は描けなかったん

ですね。普通の恋愛・日常の漫画のほうが得意だったんです。これに、デビュー

してから気付きました。いやいや、そんなことあるの!?とお思いでしょうが、

こういうことってあるんです。

 

 

それを担当に伝えます。返事は…

「ああ、そうなんだ。」「それがいいかもしれないね」とあっさり。

まあ、こういうことに慣れているんだと思います。こうやって出ていく人は多い

んでしょう。

 

 

※私はここで雑誌を変わってしまいますが、「どうしてもその編集部がいい!」と

思っている人はたとえ掲載されなくても「やめます」と言わないほうがいい。と

思います。

一昔前は増刊に載るのも大変でしたが、今はweb媒体が増えて掲載枠が増加してます。

チャンスが多くなってますね。10年以上載れなかったのに、突然仕事をもらえるように

なった!なんてよくある話です。




ここから急展開!…といきたい所ですが、もう少し停滞します。

なぜなら…結婚して子育てが始まったから!です。

 

 

【ナメてました、子供を育てるということ】

 

ほかの出版社に漫画を持ち込もうとしていた私ですが、ここで結婚・出産を

しました。子供が欲しかったので、結婚してすぐに子供が欲しいと思ったのです。

まあ、結婚して子育てしながらのんびり漫画描けばいいや、くらいに思っていた

んですかね。だが、しかしです。

 

 

そんなうまくいくわけねぇだろ!!

 

 

…と、当時の私に言いたい。

そう、そんなうまくいくわけがないんですよ。

赤ちゃんを抱えて、漫画を自由に描けると思っていたんかい!

やりたいことはやれるときにやっとけよ!と…。

 

妊娠中は、まあノンビリできたんです。

生まれてからも、初めのころは赤ちゃんは寝ている時間が長いので、その隙に

描いていました。

が…徐々に、起きている時間が長くなってきて、自分の時間がなくなっていく!

 

赤ちゃんが起きている間は、付きっ切り。目を離せません。

しかも動き出したら、もう大変!

 

 

 

◆ちなみにこのころのスケジュールはこちら。

 

 

①朝は6時に起床。(赤ちゃんから叩き起こされる)

②掃除、洗濯、旦那さんのお弁当作り

③9時から11時まで散歩、公園。(長男は6カ月で歩き出した)

④お昼寝させる。

⑤14時から16時まで散歩、公園。

⑥17時夕飯・お風呂を済ませる。

⑦19時半、寝かしつけ。

⑧そのまま自分も寝落ち。

⑨そして夜中に起こされる。

 

 

いつ漫画描いてんだよ!

 

そう…描いてないんですよ…。

正確に言うと、1日1時間から2時間くらいは描けました。けどそんな短い

時間じゃ、漫画一本描き上げることなんかできません。

しかも、赤ちゃんがいるのに東京まで持ち込みなんて行けるわけがない。

 

保育園に入れて、漫画描けばいいじゃん!とお思いでしょうが、無理なんです。

だって仕事がないから。

連載を持ってる漫画家なら子供を保育園に預けて働くこともできるんですが、

載るかどうかさえわからない漫画家は子供を保育園に預けて描くことはできない

んですよ。収入がないのに、保育料だけ払うなんてできません。

 

この頃、本当に自分は漫画が描きたいんだ!と思い知らされました。

ネームが通らない頃は手が止まってしまったのに、こうして時間がたつと

また描けるようになるんですね。不思議です。

 

しかし、まだまだ描けません。

二人目が生まれるからです。

 

【子供が大きくなったら、営業事務の仕事を始めた】

 

長男はやんちゃでしたが、次男は割とおとなしめでした。

とはいえ、ますます自分の時間はない。

 

 

 次男が少し大きくなった頃、仕事を始めることにしました。もう家にいても

漫画を描くことはできないですからね。外に働きに出て、お金をもらうほうが

楽だなと思ったんです。

 

未経験でしたが、会社で営業事務の仕事を始めました。営業とついていますが

営業をするわけではありません。事務仕事のかたわら、かかってくる電話注文

を受けて、メーカーに電話をし在庫を確認したりするんですね。中継ぎです。

 

四年間、その会社で働きました。

毎日、保育園、会社、スーパー、自宅の往復です。もう目まいがしましたね。

私はこのまま一生漫画が描けないのかと。

 

しかし、この時の経験はとても貴重だったと思います。なぜかというと、この先

私は女性誌で漫画を描くことになるからです。

編集は、漫画家が体験してきたことを描かせようとします。会社で働いた経験が

あれば、会社で働く女性の漫画が描けるわけですね。

 

ここでチャンスがやってきます。

やっぱり子育てもがんばれば、報われるんですね。

次男が幼稚園に入るころになると、ずいぶん楽になりました。時間ができ、夜

少しですが漫画を描く時間を取れるようになりました。ちまちまと描き進め

、web編集部に持ち込みました。

 

そして2年間の連載をもらうことになり、ようやくこのときから漫画家としての

生活がスタートできるようになりました。

 

その4へ続く!

 

 

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